リン酸塩処理は、定められた温度、濃度に管理された各種水槽に一定時間ワークを浸漬し処理する加工方法です。
弊社では酸洗い、中和などの前後工程を含め全ての浸漬処理工程について液剤の濃度管理を行い、処理温度や処理時間の均一化を加工自動化により実現することで安定した品質を確保しています。
リン酸塩処理は金属表面にリン酸塩の結晶皮膜を形成するもので、塗装の下地処理や防錆油の保持力確保の目的で使用されます。これは、ワーク表面に形成される結晶同士の隙間に塗装材や防錆油が入り込む事で、密着度や保持力が向上するものです。
弊社では結晶形状の異なる二種類の鉄製品向けリン酸亜鉛カルシウム系のリン酸塩処理を行っています。
(PB-880:皮膜重量2~4g/㎡、FT-7:皮膜重量5~10g/㎡)
迪艾斯 PB-880 1000倍SEM図
迪艾斯 FT-7 1000倍SEM図